人生後半、遊び人

食べて飲んで、好奇心のまま動き回ることが大好き。

施設の対応が、悲しい

91歳母の5月のサポート記録(6)

 

「特養入所」待ちで、ようやく居場所を確保したショートステイ施設」は、

短期入所が前提だから、

着の身着のまま状態が普通らしい。

準備品にパジャマとあったが、この2カ月近くの滞在で、パジャマに着替えたことがない!

 

「十人十色とは、よう言ったもんだのう。」の母の言は、

介護士や看護師も指していた。

いつもと違う時間に介護士に薬を渡されて飲んだら、

翌日別の看護師に薬の空きがらを見て

「『なんか他に持っている薬飲んだんだろう?』と言われて、

荷物を調べられたて。」

「何しなさるんだね?」も無視だったとか。

結局、別の看護師のミスだったらしいけれど、謝りの一言も無かったと。

 

「まぁ、いろんな人が居るて!」

介護士が好きで働いている人は少ないだろうね。生活のためだから。」

「そうだろうのう。」

「雑な扱いが多いて。気が利かねえのが大半だ。」

「一人だけ、信用できる人が居るから、その人に話聞いてもらってるけどの。」

「よかったね、一人いるだけでも、安心だよね。」

 

「入ったり、出たりの人が多いし、話が合う人が居ねえんだて。」

「ぼ~っとしてる人ばっかりだが。」

「ん~~~ん、80代とか90代になると、認知症が出ている人が増えるからね。」

「そうだのう。」

 

穏やかに話す母に、気持ちが揺れた。

 

「契約書」に、何かあったら連絡できるし、施設に言いにくいときは

「市役所の担当部署」に連絡できると記載はある。

預かって頂いているという負い目の立場は、弱い。

 

行き先が決まった今、ショートステイ施設に待遇改善など、口に出せない。

 

人材不足の介護の現場、”優しさ” とか "心遣い" を求めるのは我儘?

ん~~~~ん、退所したら、市役所の担当部署に感想を伝えたい。

 

ただ、要介護度5で、一人暮らしで、「特養入所」待ちという事で、特別に受け入れて頂いたショートステイ施設だけに、悩ましい。

 

 

「十人十色とは、よう言ったもんだのう。」

91歳母の5月のサポート記録(5)

 

母の「特養入所」の準備に「健康診断書」が必須。

ようやく「健康診断」の予約を取り付け、介護タクシーを手配し、母に会えた。

 

すっかり痩せた。伸びた髪は、カットしたようだが、パサパサに立っている。

「頭がぼさぼさで、やだのう。」

そう!母は身ぎれいにする人。

「こんがにおんなじ服ばっか着せられて、違うのもある言っても、

これだけだって言われて。」

そうだよなぁ。母は、そこそこおしゃれ。

 

ただ、穏やかになった⁈ 久しぶりの再会だからか、

愚痴というより "ぼやき" に聞こえる。

 

いくつかの会話をかわし、

次に「特養入所」時に必要なパジャマのサイズを確認した。

「今の施設に入る時に用意したパジャマのサイズ、どうだった?」

「そんがなの知らん。」

( ,,`・ω・´)ンンン?新しいパジャマを一組衣類に入れたんだよ。

痩せたからMサイズにしたのが、良かったか聞きたかったんだけど‥‥‥」

「パジャマなんか、見てねえの。こんがなのばっか着せられているこて。」

( ,,`・ω・´)ンンン? パジャマ着てないの?」

 

‥‥‥ショートステイ施設だからかもしれない‥‥‥

 

「夜中に目が覚めたら、

知らん人が入口の戸を開けて入って来たのが3回あったのう。」

「夜中に、徘徊しているんだろうね。」

「そうだろうの。どなたさんですか?言ったら、そうっと出ていくんだで。」

「さすがに、でっかい男の人だった時は、ブザーを鳴らしたて。」

「首でも絞められたら、おっかない(恐い)こて。」

(⊙_⊙;)(⊙_⊙;)(⊙_⊙;)

「次の日、あの人は何なんだねと聞いたら、『出ってってもらった。』言うだけだが。悪かったのうなんかも言わん。」

(⊙_⊙;)(⊙_⊙;)(⊙_⊙;)

 

なんとも心配な施設。

施設が説明不足なのか?

母が説明不足なのか?

 

「十人十色とは、よう言ったもんだのう。」

「まぁ、この年まで生きて、こんがなとこ来たら、本当に色んな人が居るわ。」

そりゃそうだな‥‥‥

 

靴下に名前って?

91歳母の5月のサポート記録(4)

 

母の「特養入所」にあたって、持ち物に記名が必要。

毛布やバスタオル、フェイスタオルにはなんとか記名できる。

 

下着類等の市販で購入した物は、タグがあったり、左下の内側にサイズや洗濯方法が記入された白い布が生地に挟まれて、ここに記名できる。

 

が‥‥‥母が自分で作成したブラウス類、ズボンは、記名した白い布を縫い付けるしかない。

 

そして、頭を抱えたのが「靴下」!

四足準備の記入。

てことは、四足の倍の靴下に記名した白い布を、縫い付ける?

 

 

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細かな作業に、みんなこんなことしているの?と、気になってきた。

無職で、老夫婦二人暮らしで、お互いにマイペースな暮らしのわたしならまだしも

家族が多い人たち、こんなことする?

 

整理ダンスやTVを運び込むことを考えたら‥‥‥( ,,`・ω・´)ンンン?

でも、終の棲家と考えたら、大したことじゃないなと、ストンと納得。

雨‥‥‥ありがとう ♪

雑草除去が、ことのほか腰に疲れを連れてきて、入浴して湿布を貼り‥‥‥

それでも、だるい!

雑草除去の合間に、買い物を徒歩で済ませたせいもあるかも?

 

だから、雨は有難い!

晴れたら、動かずにいられないから (⊙_⊙;)‥‥‥貧乏性!

 

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お陰様で、持参した気になる本を読みました!!!

 

桐野 夏生著‥‥‥東京島

映画化された記憶の中で、どんな本?

無人島に漂着して、人はどう変化していくのか? 怖いほどに様々で、納得。

人が変化していくのか、サバイバルに強い人間が表面化していくのか?

 

時間経過と共に、変わっていくそれぞれの人の姿が、滑稽とゆうより悲しい。

 

強いのは、女性。もっと強いのは母性を育んだ女性。

それぞれ、自分にとって都合のいい方向に進んでいく様が、やっぱり悲しい。

人間の性が、やっぱり悲しい。

 

時折雨音に耳を澄ませながら、文明の中で生活している幸運を実感。

未だ花粉が飛び交い、隙間風が飛び交う実家で、「薬」無しでは辛い、

外気温がダイレクトに感じられる実家で、肌寒い日に「エアコン」無しも辛い。

 

電気やガスにしても、学生時代や独身時代に山に親しんだとはいえ、

テント生活が、束の間だから楽しめた。

世界最貧国の一つでのアフリカ生活も、帰国前提の期限があるから我慢できた。

 

雨の日を満喫しつつ、今の幸運を実感。

 

 

潤いの日

91歳母の5月のサポート記録(3)

 

雨の日は‥‥‥肩の力を抜くことが出来る (*´艸`*)

母の「特養入所」に向けての準備中。

庭の掃除が、重くのしかかる。

先月、二泊三日の最短で帰省し、とりあえず伸び盛りの雑草に "除草剤" を撒いた。

まだらに枯れた雑草が‥‥‥汚い!!!!!

 

腰を労わりながらの、雑草除去の日々。

 

雨は、労いの雨 (*´艸`*)

外掃除から解放される!

洗濯物が室内でも乾くほどに乾燥した空気が、潤う。気持ちも潤う。

 

まぁ、小ぶりの整理ダンスを母の「特養入所」に持参するために、中身を出して

掃除し、入れるものを吟味するのだが、急ぐこともない。

 

それにしても、よくぞここまで不用品をため込んだものだと呆れるような量。

実家あるあるとはいえ、ついでに開けた他の箪笥類も、不用品の山!

 

母は、箪笥に詰め込んだ物をすっかり忘れ、思うように動けず、

わたしに次々と処分されることが気に入らなかったんだろうなぁ~。

 

帰宅すら出来なくなった今、何を思っているだろう?

ため込んだ十数年前の改築工事の請求書や領収書は、

母の生きてきた証に思えてくる‥‥‥父は仕事を放棄し、母がやりくりしてきた。

 

優しくしなくちゃなと、一瞬思えた。

 

 

「特養」入所準備‥‥‥TVも箪笥も!

91歳母の5月のサポート記録(2)

 

この数年は、草取りで腰痛が悪化するので、

帰省の度に庭の7割りは除草剤に頼っている。

椿の樹が3本、つつじの樹が4本、見事な紅葉の大木が枯れた。

 

年々、庭が広くなっていくような錯覚を覚える。

満開の小手毬の存在に、ホッとする。

 

 

ニラ花は、強い? 紫つゆ草も咲き始めた。

 

そして、やはり雑草やら枯れ枝が庭を覆っている。

草取りと除草剤散布、庭掃除は必須 。

 

母の「特養」入所が即、叶わなくても、こちらの準備にも時間を要する。

  • かかりつけ医で「健康診断」の予約。
  • かかりつけ医への送迎のため、福祉タクシーの予約。
  • 今滞在中のショートステイ施設へ、健康診断の連絡。

  必要な「健康診断書」の出来上がりに、数日かかる。

  • 「特養」契約書の準備
  • 新型コロナワクチン接種について(接種の同意書)
  • インフルエンザワクチン接種について(接種の同意書)

  幸いにも、母は新型コロナワクチン接種も、インフルエンザ予防接種も、

   自分から望んで接種してきた。

  • 母についての情報(経歴や性格、好き嫌い、普段の生活や施設への希望や不安)記載
  • 緊急連絡先を3件記載

連絡や記入に加えて

”看取りに関する指針” も、契約書同様に読み込まなければならない。

 

入所にあたって用意する下着や衣類はもちろん、毛布やタオル類も記名。

TVや、箪笥も必要になる。

 

逆に、即、入所なら、一人でてんやわんや状態だった。(⊙_⊙;)

 

お天気と相談しつつ、体調にも耳を傾けて、もうひと踏ん張りの日々になりそう。

 

 

 

入所はまだ叶わず‥‥‥

91歳母の5月のサポート記録(1)

 

「特養からの朗報」で、ゴールデンウイークも気にせずに帰省。

 

gagamama.jp

母の「健康診断」を行って、「健康診断書」を揃えたら「入所」(*´艸`*)

ようやくここにこぎつけると、心から安堵感を抱いていた。

 

かかりつけ医から、頼んだ覚えのない「紹介書」が出来上がっているとの連絡で

それを「特養」に持参する旨を伝えると、

「施設のご案内もしたいので、お待ちしています。」と。

 

‥‥‥案内説明の後に、契約かな?‥‥‥‥

2時間に及ぶ案内の説明後‥‥‥( ,,`・ω・´)ンンン?‥‥‥

このまま即、入所でない!と気づく。

 

「わたし達も施設の経営にあたって、空室状態を作りたくありません。

空室が出来次第、すぐにご連絡を差し上げて入所になります。

だいたい毎月お一人は亡くなられますし、

時には4人くらい一度に亡くなられることもあります。

 

現実的な言葉も、何度も今生の別れを母本人から聞かされた立場と、

叔母夫婦を見送った経験から、違和感なく受け入れられた。

 

人は、100%亡くなる。

説明する彼女の経験値の高さとか、看取りの場への真摯な態度とか、

人の営みの流れを捉える感覚とか、使命感を感じた。

 

母の終の棲家への準備に向けて、粛々と動き始めよう。