人生後半、遊び人

食べて飲んで、好奇心のまま動き回ることが大好き。

87歳母、7月の現状

一月ぶりの母。
誕生日を迎えて、87歳。
生きている。


今年の猛暑の中、わたしが26年前に設置したエアコンはすでに壊れ、
扇風機が熱風をかき回している。
この春、「ことしは、おまえんとこにはいかんする。
(=おまえつまりわたしのところにはいかない)」
と繰り返していた。

 毎年、一夏をわたしの家で過すのだが、毎年春に同じことを言っている。
最初は、真に受けて
「そんなこと言ってないで、暑い中具合が悪くなってからじゃ大変だよ。」
なんて、とりあえず心配していますの優しい言葉がけで、
母は娘に心配されて仕方なく行ってやるかの状態でついてきていた。

 2~3年してようやく気づいた。

暑さを忘れ、自身の老いを自覚できない春は、
確かに一人で夏を過ごせると勘違いしている。
夏になると、体がついていかないと気づき、
何もなかったかのようにわたしのお迎えを待っている。


そして、「こんなに頑張っている」を力説するのだ。