夫がじたばたしながら入所し、遅れて妻がじたばた。
秋だった。雪国の雪かき、ゴミだし、買い物は不能と・・・
3ヶ月余り経過。
春が来た。
慣れとあきらめ。
介護士は入れ替わりが激しいらしい。
責任者は、卑屈に見える怖いほどの愛想のよさ。
館内を漂う、入所者の無表情による殺伐感。
飼いならされるかのような錯覚?!
同居していた家族の安心感のみ、息づく。
「こんなに生きるとは思っていなかった。」
「頑張って働いてきたのに、動けなくなったら、施設か。」
それなりの施設入所は、それなりの収入が確保されていなければ無理。
なのに、入所しても、入所できなくても、人生を呪う。
老後、今、若かったら想像することもない。
人生100年は、かなりの覚悟とシュミレーションを要するか?