91歳母、夏のサポート記録(21)
母が骨折。救急搬送。
救急隊員の頼もしくも、行き届いた気配りと機敏な動きに目を見張った。
それが、30歳前後の息子と同世代。
こんな青年の存在が、不安を抱えた本人や家族を安心させる。
新鮮な驚き。
診察を終えての担当医の説明もまた、適確かつ丁寧。
それがまた、30歳前後の息子世代。
わたしの質問にも、真摯に答えて頂き、自信に満ちて隙が無い。
しかも、高齢な医師にありがちな横柄さが全くない。爽やか。
ボルトを3本入れて固定する際に、ペットボトル1本程の出血があり、高齢者の場合貧血に直結するので、輸血が必要なこと等々‥‥‥
大腿部の三か所からボルトを入れる手術は、30分程度で終了すると‥‥‥
「ご本人、91歳でも認知症もなく、手術を望んでいらっしゃいます。」
爽やかかつ、軽妙な説明に大したことないんだと‥‥‥
「はい、お願いします。」
後から、単純な手術と納得したはずが、皮膚がえぐられ、金属がねじ込まれ出血がペットボトル1本分?患者の身になったら、わぁ~~~~痛そう。で、怖い。
深堀して考えないように手術日を迎える。
コロナ禍での入院手術とあって、なかなか本人と会えない。
手術前と後、病室に入ってからそれぞれ2~3分。
「○○(弟)と電話連絡取れたよ。○○(わたしの従妹)にも伝えたよ。」
(。´・ω・)ん?
「ありがとう。」(;゚Д゚)ええ~~
「これが最期かもしらんから。」と母が手を差し出した。(;゚Д゚)ええ~~
外科医にとってありふれた単純な手術も、91歳の母にとっては
【今生の別れ】を口にする位の不安と恐怖。
‥‥‥しかも、この母が ”ありがとう” !!!!!‥‥‥うるっときた。
40~50分ほど経過して、術後の母と対面。無事終了。
とはいえ、その顔が、かなりの疲労感を漂わせている。
明日からリハビリ開始って、91歳が⁈
それにしても、30代の爽やかな生き様に、この先、暗くはないかもしれないと感動を覚えていた。命は確実に引き継がれていると実感し、長く生きていたと認識。