看取り期の母は、気になる。
驚くほどにやせ細り、その肌もカサカサ。
「家に帰りたい。」も、一切言わなくなり、代わりに口にするのは
「しょうがねえこての。」
2年近くに及ぶ病院と施設への移動、そして自分の体の変化をしっかりと自覚。
唯一、症状が弱くなった時、食欲がわく。
側にいたい!
が‥‥‥‥弱り切った夫の存在も、おざなりに出来ない。
溜まった雑用もこなして戻って来ようと、一旦帰宅。
すると横たわったソファから夫が、
「母の日に、子どもは何か送ってきた?」
何かに縛られるのは、苦手なわたし。
姑も同様らしく
「誕生日だの、母の日だのといって、何か送るのは止めて下さいよ。
1回そんなことをしてしまうと、毎年義務感で送らないといけなくなるし、
送られる方も期待してしまう。
いろんな時があるんだから、何か送りたいときに、理由なしでいいでしょ!」
そこに賛同して、子供たちにも言ってある。
「これ送ってあげたいという気持ちの時に、余裕があったらだよ。
誕生日も母の日も気にしなくていい!」
誕生日は自分で祝っているし(笑)
母の日は、眼中にない。
あの子達がわたしを大好きだってことは、充分承知(笑)
しかも何でもない日にわたしはチョコレートやお酒、お茶や本を頂いている。
あなた(夫)に何も届いていないからって、一緒じゃないけどな~~
わたしへの贈り物は、午前中に届くことが多い。
夫は、ベッドの中‥‥‥‥(*´艸`*)‥‥‥‥
常識からほど遠いと思っていた夫、
わたしの不在中はソファでTV三昧だったってことか。