「午後から、二階のベッドを移動するね。」
「解体して運んでまた組み立てるから、マットと布団を移動するよ。」
「和室だから、リビングに使っている絨毯を敷こうか?」
「何が出来そう?」
「いや、何も‥‥‥」
「あっ!そうだね。頑張るよ!」
‥‥‥‥え~~わたし一人でやるの?まぁ、病み上がりの療養生活中だし‥‥‥‥


意外に簡単に4本足のねじ20個が外された。
安価なベッドの枠位と安易に考えていたら、その1個づつの重さが想像以上で、
4回にわたって運ぶ。
全く使っていないリビングの絨毯が、これまた重い!
6畳の和室にじゅうたんを敷き、ベッドの枠を組みなおし‥‥‥(*´艸`*)‥‥
なんか、わたしって凄いじゃない⁈と悦に入りつつ作業。
思い出した!息子が進学にあたっての引っ越しで、彼のベッドを解体し、
わたしのコンパクトカーに積み込んだ。
長いベッドの枠が、運転席と助手席の間からフロントガラスにまで及び、
まるで夜逃げ?っぽかった。
しみじみと、頑張ってきたわたしを自分で褒めたたえながらの作業。
6畳にベッドを置くと、少々狭く感じるが、和室をL字型に廊下がある。
なんと、廊下に溜め込んだ段ボール類を廃棄していいと夫が言った!
歓喜して、彼の気が変わらないうちに、発泡スチロールを思い切りバンバンと
砕き、段ボールをたたんで縛る。
「すっきりするね。」
「うん、すっきりした。」
「この調子で、他も徐々に宜しく!」
わたしの願いがどこまで通じたか怪しいけれど、トータル3時間。
気が付いたら、結構な疲労感。
がらんとした二階の寝室にロッキングチェアを持ち出して、
暖かくなったらここで、昼下がりにワインとミステリーを楽しもうと
ニヤついている。