昼近くに、夫がわたしを呼んでいる。
「暑いんだよ~」
「今日は暑いよ。」
「もう、本当に暑いんだよ~~」
夫は、冬用のパジャマで長袖の綿シャツを中に着込んで‥‥‥
さすがに蹴っ飛ばしてはあったが、いまだに冬用の羽毛布団。
「体感温度が違うんだから、一緒にしないでくれないか。」
夏掛けを準備していたら、夫が言った。
「ベッドのそばに置くから、自分の体感に合わせて、交換してね。」
どうやら、交換もできないらしい。
毎日、室内の気温を気にし、お天気を気にしているなら、
この猛暑は気が付いてほしいものだ。
「なんでこんなに疲れが取れなくて、こんなに暑いんだ?」
「肺がボロボロなら、酸素が体中をめぐるのにかなりの負担がかかるから
疲れてしまうんじゃないの? 暑いのは、昨今の異常気象のせいだし‥‥‥」
「そうだな。」
「盥に水を入れてきて。」
( ,,`・ω・´)ンンン?‥‥‥盥なんてない‥‥‥
「洗面器でもいいかな?」
しきりに水で濡らしたタオルで身体を拭いている夫。
「あ~暑いんだよ~」
「背中拭いて!」
子供返り? わたしも充分暑いけどね。
「せっかくエアコンをつけたんだから、使ったらいいじゃない?」
「そうだな。」
こんな会話が、この夏は繰り返されるのかな?