「○○さん(他界した母の名前)の一周忌いつにするの?」
「えっ?しないよ。」
地元に戻って暮らしている弟の返事に、絶句して、確かな返答を覚えていない。
東京でのいまだにブラックといえる職場で、仕事中心だった人物が帰郷して
することがなかったら、こうなる?
地元にいる弟は、どうやら自分の体調不良とわたしの夫の病状悪化でなかなか
移動が難しいと言い訳して、お寺からの連絡を断った?‥‥‥らしい。
遠距離在住のわたしが、お経だけでもとしゃしゃり出るのもはばかられて、
お墓参りを済ませ、実家に立ち寄ると‥‥‥‥(⊙_⊙;)
飛び出したのは、柴犬の子犬!
人懐こくじゃれつく姿が、本当に愛らしい‥‥‥が‥‥‥
目の前に広がった、家の中は‥‥‥‥カオス‥‥‥‥
わたしが自宅を長期不在で帰宅したときの、
夫によってとっ散らかされた自宅を彷彿‥‥‥デジャヴ!
明らかに真っ黒な自閉症スペクトラム父親。高い確率で男の子に遺伝しやすい。
あ~~ダークグレーかもしれないが、弟もまぎれもなく自閉症スペクトラム。
「一周忌は、わたしもダンナが一気に病状が悪化でバタバタして、
ほったらかしてしまったけど、来年の三回忌は、きちんとしようよ。」
「えっ?なんで?もう、いいんじゃないの?」
会話の間も、子犬がじゃれつく。おまけに仏壇の前に座るスペースもない。
「生きている人間のほうが大切だから、そうだね。」
とは言ってみたものの‥‥‥弟の奥さんも、さじを投げてしまっている感が拭えない。
子犬の存在が、まだ救われるかな?
生活時間を、なんとか規則正しく回してくれる。時に、話し相手になる。
わたしの身内の男たちは、ことごとく‥‥‥希少生物だった。