人生後半、遊び人

食べて飲んで、好奇心のまま動き回ることが大好き。

君がため・・・

 おまえのために、K(弟)のために、寝るのも惜しんで内職したこて(内職をしたんだよ)。
あれがほしいこれがほしいと言われるたんびに(言われるたびに)、自分のことは我慢してさ。

 母は、自分の結婚が失敗したことを、事あるたびに口にする。それは全て父のせいになり、父の兄弟のせいになる。強制的に結婚させられたわけではなく、選択の余地はあったのだから、自分で選んだことじゃないかと思うのだが。母は自分の妹が先に嫁いで、焦っていたらしい。
 
 それはさておき、思い描いた結婚でなかったことは、自己責任ではないと言い切る。
わたしと弟のために離婚をぜずに我慢し続けた。

 60代半ばで父を送り、一人暮らしが始まると、季節のお惣菜(おはぎや筍の煮物、ぜんまいの煮物など)を沢山作ってはご近所の人達のためにおすそ分けするようになった。

 弟やわたしに子供が出来ると、当然のように孫のためと・・・・

 ところが、70代80代と年を重ねるに従って、母が納得できる見返りがないことに不満を訴えるようになった。

 あれだけ自己犠牲を強いられて育てたはずの子供は、自分をほったらかしにしている。
おすそ分けに対して、あそこの家はなんのお返しもしてくれない。
あれだけかわいがった孫は、何の音沙汰もない。

 わたしも弟も1~2ヶ月同居を試している。わたしはこの10年余り、夏をともに過ごしている。途中で生活のペースの違いか(?)ストレスで機嫌悪くするのは母。性格が悪い。根性が悪い。となじられる。
 思いどうりにならない生活や、しかしお世話になっていることをみじめと捉える。
そして、
「老後に面倒看てくれると思ったから、我慢して子供を育てたがんに!(育てたのに!)」

 ご近所の件も、孫たちの件も、一事が万事この調子。

君がため・・・・は、見返りありきの行動だったと知り、愕然!!