人生後半、遊び人

食べて飲んで、好奇心のまま動き回ることが大好き。

”刑務所の読書クラブ”

”刑務所の読書クラブ”・・・と、興味半分で手にした本のタイトル。
アメリカが舞台だから、多少日本とは異なるが、体験出来ないであろう場所に惹かれた。
しかも、読書クラブだ。
近隣にもあればいいのに・・・

が、特殊な環境、特殊な経験での読書クラブだった。
しかも、読書することで彼らの人生が変わるわけでも、変えたいわけでもない。
女性の講師(舞台は男性の刑務所)だから、女性が見たい。
何かに集中することでの現実逃避。
読書にかこつけて、愚痴や会話する場。

この国だけかは知らないが、刑務所はどうやら忙しい。騒がしい。
落ち着いて自分の時間を堪能することは難しい。
犯罪者が服役しているのだから、快適であってはおかしいが。
頭の中は覗かれないが、それ以外はプライバシーはない。

彼らは、ある意味守られ、社会への不適合者に仕立て上げられても行く。
読書クラブを催す女性によって、それが意味をなさないと知らされていく。
それでも、彼らを通して再読したいとか、読んでみたい本を発見。
得るものはあった。
”闇の奥”、”書記バーとルビー”etc.