92歳母、4月のサポート記録(9)
「今朝は、温泉卵が出たて!」
満面の笑顔で母が伝えてくる。
「すご~~い、思いが通じたね。」
「満足したこてねぇ~」
‥‥‥この人、本当に終末期?限界近い?‥‥‥
心臓や肺の悲鳴は、薬が抑えてくれて、まともな消化器系は、
純粋に食欲を脳に伝えているってことなのかな?
「こっそり ”たい焼き” 持ってきたよ!」
母の笑顔に、わたしが癒される。
「半分だけね。」
笑顔で一口
「まぁ、美味しいのう~」
‥‥‥カスタードクリームのたい焼きって邪道じゃないか?
わたしは粒あんの熱々がいいけどな。母は、カスタードクリームが気に入っているのか?‥‥‥‥
あっという間に食べてしまい
「全部食べても、大丈夫だて。」
「いやいや、血液検査で、数値が出たらわたしが "出禁" になるから。」
「そうだ!おれが死んでおれの葬儀に袋を集め廻っている夢をみたて。」
「現実はそうはいかんから、袋をいっぺえ(沢山)用意しとけや。」
( ,,`・ω・´)ンンン?‥‥‥‥袋?
「なんの袋?何に使うの?」
「死んだらすぐに、枕経とかあるから、そのたんびに袋にお金を包むこてね。」
「大丈夫!今は、スマホで確認できるから!」
「○○さんちの息子も一人で親の葬式やったんだから、大丈夫だとは思うけどの。」
「おれの保険は、もう連絡して大丈夫だと思う。」
「おれが死んだら、なかなかお金が下りないからの。」
「いや大丈夫だよ。転んで骨折する前に、
定期を解約してわたしに葬式代にしてくれって、お金を渡してくれたじゃない!」
「そうだったかの。」
‥‥‥‥1年半前に、生存率が50%ないと言われて、葬儀場を予約してあるなんて言えない!!!!!
しかも、予約から1年経過して、割引の連絡もあった!そこで安心してとは (⊙_⊙;) ‥‥‥‥
母が居なくなると思うと、居ても立っても居られない気持ちを、
どうやってなだめようか?