武田 惇志 伊藤 亜衣著‥‥‥‥「ある行旅死亡人の物語」
聞きなれない「行旅死亡人」なる言葉と、共同通信大阪社会部のお二人の名前に
事件性?ミステリーの臭い?を感じた。
コウリョシボウニンとは、
身元不明で引き取り手のない遺体を指す法律用語とあった。
ほとんどが行き倒れや孤独死、自殺らしく、事件性はあまりないらしい。
ただ、かつて学校の理科室や大学の研究室にある学習用の人体模型(骨格標本)が、
本物の人骨だったことが判明して騒がれたことがある。‥‥‥本文より
(;゚Д゚)ええ~~ もしかしたら、わたし世代ならそうだった?
そして、そうした人骨が「行旅死亡人」だった⁉
なんとも‥‥‥‥世の中のお役に立てたと解釈するより、
ぞんざいな扱われ方としか思えない。
そんな「行旅死亡人」の一人に、関心を抱いて物語は展開されていく。
老朽化したアパートで亡くなった老女の部屋から3,400万円余りの大金が発見されたことを始め、数々の謎めいた遺品。
どんな人にも、生きてきた背景の物語が存在していた。
当たり前の事なのに、かなり新鮮に写る。
警察やプロの探偵さえ探り当てられなかった事実を、若い記者二人が
謎といていく‥‥‥‥あり得ない偶然は、真摯なお二人の人柄かもしれない。
60年余り紡いできたわたし自身の人生の軌跡に思いが飛んだ。
"山あり谷あり、地獄あり" だった
‥‥‥‥まだ終わっていないけど ( ´艸`)‥‥‥