91歳母、夏のサポート記録(5)
「もう飲みたいと思わんなったて。」
昨年暮れに3週間の入院後、
愛飲していた滋養強壮ドリンクを卒業(?)したと母は笑った。
朝、起き掛けにだるいときに飲んでいた。
「糖尿病」の悪化につながることを、理解できない。
「血糖値スパイク」を説明しても、頷くだけで、分かっていなかった。
‥‥‥90歳を超えているから、もういいかと思うことにした。‥‥‥
度々母に滋養強壮剤を数十本単位で送って来る弟にも、苦言を呈した‥‥はずだった。
多分、弟自身も、これに頼って徹夜仕事を乗り切ってきたからだろう‥‥通じなかった。
あの、人工的で独特の臭いと味は、癖になると感じる。
毒じゃないが‥‥‥わたしは否定的。
暑さが厳しくなった今、その滋養強壮ドリンクが弟から届き、
母は愛飲していた。
「おれだたって、味気ないもんばっかりじゃねえのが飲みたくなるこて。」
‥‥‥そりゃそうだよね。‥‥‥
「早く、治らんかのう。」
「えっ、何処が治るの?」
「どこもかしこも、おかしいなってるこて。なかなか治らん。」
‥‥‥どこもかしこも、治ることはないのに‥‥‥
‥‥‥なんとか今より、悪くならないように、現状維持を保つ‥‥‥
やはり、説明は全くスルー。自分に都合のいい考えに固執していくだけか‥‥‥
滋養強壮ドリンクで、「糖尿病」が悪化すると解っているだけに、飲んでもいいよとは言えない。まして、母の溺愛する弟からの滋養強壮ドリンクを、廃棄するなんて出来ない。‥‥‥どうしたもんかなぁ~‥‥‥