91歳母、夏のサポート記録(6)
91歳という年齢のせいだけか?
戦前生まれで、教育勅語で育ち、家父長制度に従っていたせいか?
山の中の小さな集落での経験からか?
劣等感が強すぎたからか?
全て、そこは母の問題で、わたしには‥‥‥関係ない。
経済的に困窮する中、必死で育ててくれた感謝は忘れず、出来ることを精一杯お返ししてきた。娘や夫のサポートをしつつ、時間を作って介護帰省。
これは、わたしの問題。
「風呂のシャワーの温度が変わらんなっているが。」
「色々やってみたけど、だめだの。」
「それ、随分前からだよ。」
「テレビで、そうゆうのが火事になるんだ言ってたが。」
ここまでは良かった。
ところが、その ”いつだったか来てもらった業者” が思い出せない母。
その時の領収書を封筒に入れてしまっておいたのが無い。
「おまえ、捨てたんじゃねえか?」
この母、だいたい不満や不都合は人のせいにする。
疑いは、常に出入りしているわたしに向けられる。
箪笥もミシンも処分したが、中身は一緒に確認した。
「だ~たって、おれはここに入れておいたんだて。」
全くわたしの意に介さない場所からバックを取り出し、数枚の封筒を確認する。
ほぼ空っぽ。1枚は、銀行で現金を下ろす際の伝票が3枚入っていた。
そのバックの存在すら知らないわたしが、どうやってその中の領収書だけを捨てることが出来るんだろう?
認知力低下。でもって、勘違い。
あちこち探しながら
「見つからんかったけど、名前を思い出したて。」
(。´・ω・)ん? わたしでさえ何年か前に家に来ていただいた業者さんの名前を憶えていないのに‥‥‥‥怪・し・い!
勘違いで見つかった領収書を口に出せず(自分の勘違いを認めたくない!)、
名前を思い出したと言ったんだろうなぁ。
まさに反面教師の母の日常の一コマ。