人生後半、遊び人

食べて飲んで、好奇心のまま動き回ることが大好き。

”とうだいもり”

「歌ヨガ」

2カ月ごとに練習曲が変わるのも楽しみの一つ。

‥‥‥童謡もあれば、歌謡曲も ♫‥‥‥

 

新年から "とうだいもり"!

初めてなのに、どこか懐かしく、情景が浮かび心が寄り添っていく。

 

 

”とうだいもり” の言葉から、灯台の明かりを守る人の強い使命感とか、

荒れ狂う海、それも冬の海が思い浮かぶ。

新潟が故郷のわたしにとって、荒れる海は「日本海

澄み切ったエメラルドグリーンと群青の碧が織りなす鮮やかな海が、

吹き飛ばされそうな風と共に、

濁った黄土色になって、怒涛のように唸る冬の海。

 

そこに灯る明かりが、”とうだいもり” の人柄のようにとても温かく映る。

寒さと厳しさで逃げ出したくなる景色の中に、ほっこり。

 

毎週 ”とうだいもり” を歌う事で、図書館で目に付いたのは‥‥‥

 

宮本 輝 著‥‥‥‥灯台からの響き」

彼の作品は、多分9割りかた、むさぼるように読んだ。

どの作品も、温かい。物語の舞台が大きいにもかかわらず、

心情の表現が豊かで‥‥‥‥温かな気持ちになる。

 

主人公の妻は、物語早々に亡くなるのだが、彼女に30年に届いたハガキが

主人公を成長させ、人生を好転させていく。

たった1枚のハガキによって、なくなった妻の人間性が、鮮やかに縁どられていく。

 

くすみカラーのイメージの中の妻が、ビビッドカラーで縁どられる。

彼女が主人公の家族のみならず、周囲の人たちの方向を決めていったかのような

錯覚に陥る。

真摯に生きていたら、こんな人生を送ることが出来そうだなと‥‥‥(*´艸`*)

 

残念ながら、2006年の11月で、全国の灯台無人化されたそうだ。

その時々の技術の粋を集結して建造された灯台の凄さが気に掛かる。

灯台女子」なる言葉を耳にしたことがあるが、こんなに奥が深かったのかと、

ちょっと、今までなんとなく眺めたりスルーしていた灯台

覗きに行ってこようかな?