御年90歳を迎えた母、自身の衰えを恨み言のように呟く。
「卒寿、90歳、おめでとう!」
わたしの言葉ににやける母。
「誕生日におめでとうなんて、言われたのは、初めてだ。」
あ~~~記憶の扉が開くのは
結婚前になるのか? わたしが幼いころ?
いや!父の悪口を言い続けるから、父の生前?
この何年かは、毎年わたしが母の誕生日を祝っている!
まあ、スーパーの握り寿司!(* ̄∇ ̄*)エヘヘ それでも、一番高いやつを奮発している。
出前は、量が多い上に、このご時世母が「切ながる!」
お菓子屋さんの限定ケーキを添えたら、
「お~ごちそうだのう。」とご満悦。
さすがに今年は「卒寿」だから、もっと大勢で祝いたかった。
なんと、二回目の新型コロナワクチン接種も重なり、二人で祝う誕生日。
「こんがな年まで生きると思わんかったて。」お馴染みの言葉。
「はよ、お迎えがこねかのう。」
「体のあちこちが痛いからそう思うんでしょ?痛くなかったら、
死にたいとは思わないんじゃないの?」
「そうだかもしらんのう。」
「あ~美味しかった。」今が、全て。( ̄ー ̄)ニヤリッ