母が入院してから、弟は母と口をきいていない。
担当医師に会わせてほしい旨を伝えて、看護師長の了解を得て、面会の運びとなった。
「花、買っていくよ。」
「いや、コロナ禍だし、置くところないし、無理だと思うよ。」
「花瓶だってないし‥‥‥」
「あのほら、花瓶いらないやつ。」
「あ~~フラワーアレンジメント?どうだろ?」
「まあ、一応持って行ってみる。」
‥‥‥昨日の発言と、なんか違和感!( ´艸`)‥‥‥‥
でもって、お持ち帰り~~~
「だめだった、姉ちゃんにやるわ。」
「わぁ~、ありがとう~」
(。´・ω・)ん? この優し~い色あい‥‥‥‥趣味じゃない。
優しい気分にはなるだろうから、患者さんにはいいのか?
描くなら、分解して、はかなげに演出して‥‥‥‥
と、
「もう点滴だけになって、だいぶ元気になっていた。」
「わぁ~~~そりゃよかった!」
「三食食べているし、”三食昼寝付きだ” って本人が言ってた。」
「そんな言葉が出るようになっていたなんてさ、本当に回復しているよね。」
「まだ個室だけど、”大部屋に移って死ぬかな” っておふくろが言ったら、体格がいいベテランの看護師が ”いっぱい事乗り越えてきたんだもん大丈夫ですよ~” だってさ。」
「なかなか気が利く看護師で、頼りになる。」
「花はやっぱりだめだって言われて、じゃナースセンターに置いてくださいっていったけど、それもダメだってさ。」
‥‥‥その行為だけでも、母にも看護師さんにも伝わったよ!‥‥‥
そしてわたしは、母が安定し、このフラワーアレンジメントを手に入れて、
帰宅したら描ける~~~~( ´艸`)‥‥‥
これこそ、三方良しだよ!
束の間の安定かもしれないけれど、弟が花を母に送る気持ちを持ち合わせていたことで
花の色だけじゃなく、”優しさに包まれた” !!!!!
なるようになるんだ!ともう一度自分に言い聞かせる。