町田 その子著‥‥‥‥「星を掬う」
なかなか手に取らないタイトルも、あらすじに目を通すと気になる。
”すれ違う母と娘の物語” 母と娘‥‥‥‥引っかかる。
92歳の母との関係も、自分の娘との関係も、すっきりすることなく継続中。
92歳の母は、強く明るく頼もしかったはずが、いつからか
親類縁者も友人すら、悪口と愚痴と妬みのオンパレードに変わり、わたしに掃き出し続けるようになっていった。
今「特養」に入所し、末期の心不全を患い、要介護4の状態。
認知機能がしっかりしているだけに、話し相手も見つからず、悶々と‥‥‥?
どうにも思うようには生きてこられなかったと、自覚したころ?
常に家族のために頑張り、必ず報われると‥‥‥‥勘違い⁉
「家族制度」が絶対と信じてきた世代にとっては、今の時代の
変化を受け入れること自体が残酷かもしれない。
娘は大正生まれの母を持つ夫(典型的な昭和の父)によって、進路を断たれた。
彼の考えに従わざる得ない状況を一旦飲み込んで、ようやく巣立ったものの‥‥‥
マンションでのトラブルやコロナ禍を含めた災いに、思うような結果が付いてこない。
三十路を越えても「あの時!」父親に阻まれなければ!と、彼を憎んでいる。
母も娘も、問題はそこじゃない事に気が付かない!
多分、一番身近なわたしが口にするから、聞く耳を持たないのかもしれない。
‥‥‥わたしが母の言葉を無視したように‥‥‥‥
諦めなければ、思いは通じて、納まる時が来ることを願うばかり。