人生後半、遊び人

食べて飲んで、好奇心のまま動き回ることが大好き。

死刑囚

残虐な事件を起こす。何人もの人を殺害し、傷つける。
下される判決が "死刑"
死刑を下されて、死刑囚
どんな事件を、どんな人間が、どんな状況下で、どんな生活環境を背景に起こすのか?
ずっと疑問だった。
同様の生活環境の中、同様の状況下であっても、全く別の行動をとる人もいる。
”みんな違った!” 本の些細なきっかけが、事件に結びつく。

「宣告」・・・加賀乙彦作。
死刑囚の刑の執行までの、彼らの心情や行動が描写される。
執行の順番は、ランダム?!
宣告順ではないところが、彼らの恐怖を呼ぶ?!
心身の不調を訴えると、医師の受診が行われることに違和感!!
「今日は、あなたの死刑執行!」を待つ身にとって、心身に異常が無いほうが疑問。
異常が正常?!という不思議な状況下。
個室でありながら、常に監視の目がある。

恐怖ともいえる環境を、世間に提示したところで、
凶悪事件皆無には繋がらないのだろうなぁ・・・・人間の不完全さの象徴?!