義理の叔父の存在を知ったのは‥‥‥わたしが20代の後半だった。
叔母夫婦に会いに行っても、口数少なく、影が薄かった。
「わぁ~おばちゃん、やるじゃん!」と会いに行った。
叔母は48歳で、再婚。お相手は10歳年下の初婚。
結婚に至る数々の障害を乗り越えて(?)思っていたら、自身の意思に反して
子供を持てず、叔母夫婦の代で「家」がなくなることを、言われ続けた。
加えて、叔父は十数年前に胃がんが発覚し、再発で全摘。
10年前に気を失って転倒したことをきっかけに
「全身性アミロイドーシス(難病)」が、判明した。
異常たんぱ気質のアミロイドが、全身にわたり付着。臓器の機能を阻害していく。
心臓に異常が起こり、人工弁の置換術が行われていた。
余命10年。
まさに10年経過して彼は逝った。
直接の原因は「肺炎」。
日常は、腎機能低下での浮腫みが強かった。手足のしびれが付きまとい、倦怠感のせいか
常に横になることが多かった。
痛みを訴えることはなかったが、その感覚すら阻害されていたのだろうか?
そんな叔父を支え、最期まで心配していた叔母。
二人、お疲れ様。