2021-06-10 無理 読みもの 「無理」奥田英朗著。伊吹有希氏の世界とは、対極を成すかのような世界。ど~~んと心がよどんでいく。著者と同じ時代を生きてきただけに、あった!ある!の世界が広がる。なのに、ほんのひとかけらのやり直しとか、思いやりとか、行動が無かったばかりにどんどんドツボにはまり込んでいく。短編かと思いきや、最後につながる。「類は友を呼ぶ」がごとく、転がるように、「悪に染まっていく?」人々の愚かさが、悲しい。古き良き時代なんて、いつの世も、存在しないと感じる。