「今日は、ちっと(少し)にしてくれ。」・・・遅い朝の開口一番。
「えっ、食べる直前に言わないでよ。」
「口がまずいんだて。」
手に触る。あったかい。母は、平熱が35℃台。
体温を測ると、36.1℃。普通なら平熱だが、母は、微熱。
「熱っぽいでしょ?」
「いや、わからん。」 (゚∇゚ ;)エッ!?
近所の診療所で診察と投薬。
帰宅して、昼食後はぐったり。37.5℃に。
「熱で熱い?」
「いや、熱くない。」
「えっ、じゃ、だるい?」
「うん、なんぎい(つらい)。」
冷たいタオルを首筋に当てる。
「気持ちいい。」
「熱があるからだよ。」
夜はとうとう38.4℃。
「これで死ねるかのう。」
「う~ん、食べられるし、水分が採られるから、まだじゃないの。」
母は、発熱のだるさつらさで心細くなったようだ。
こんな暑い季節に、しかもここで逝かれちゃっても困る。
逝っちゃうかなと心配しつつ爆睡のわたし。
翌朝、母は逝かないで、熱が下がった。