偶然にも、昨夜再開した大恩人の女性が住んでいる街は、
わたしが、受験に失敗して移り住んだ街。
同郷で、高校の先輩が営む歯科クリニックにとりあえず身を置いた。
申し訳ないけれど、就職というよりも "アルバイト" 感覚だった。
2カ所のクリニックを持ち、子供と大人の診療がわかれ、
土曜日のみ矯正歯科も行い、全ての診療が保険外。
お金持ち相手のクリニックは、素人目にも繁盛(?)していた。
同期とはクリニックの寮で暮らした‥‥‥この寮は、税金対策だったと思う(笑)
大人診療が担当だったわたしは、この春に入った歯科衛生士さんからも
手ほどきを受けて、私生活でも助けられた。
環境は悪くなかった‥‥‥ただ、歯科治療に抵抗があった!
そして、わたしの望みは他にあり、4カ月余りで退職。
先生をはじめ、彼女たちにもご迷惑をお掛けした。
再会して二人に、短期で出て行った事をお詫びした。
「たった4ヶ月だった?1年位いたような気がする。」
「えっ!一緒に遊びに行った?えっ!駅に布団を運んだ?」
「全然覚えていない!」
想い出のあれこれを引っ張り出して、
お詫びやお礼を告げても、二人の記憶になかった!(笑)
それでも、共通の話題で1日があっという間。
しまいには、葬儀や相続関係、各々の健康事情‥‥‥(*´艸`*)‥‥
ランチの "ローストビーフ丼" に舌鼓を打ち、夜は爽やかなクラフトビールで一息。
わたしの中の積年のモヤモヤは、奇麗に溶けて、ホッとした。
若かりし頃の、苦い経験をあえて追跡してみたら、意外と単なる思い込み?
いい時間が流れた。