夫が、最後まで施設入所を渋った。
「いくよ。」妻を無視。
あさってのほうをぼんやり。俯いて、後に従う。
夕食は手をつけた。
翌朝、朝食に手をつけない。ベッドに腰掛、俯いたまま。
「大丈夫だ。よく寝てた。」妻が報告。
「TV買って来るね。」
笑顔?! ( ̄ー ̄)ニヤリッ
2泊目の朝妻から、
「上げ膳据え膳でいいのうだとさ。」( ̄ー ̄)ニヤリッ
妻が穏やかにそばにいること、
室温が保たれ、
薬や通院の管理をしてくれること。
少しづつ、安心材料が夫の中で落としこめて行くのか、
夫の表情が元に戻った。
年を重ねること、環境が変わること、身体の自由が効かなくなること。
当たり前のことが出来なくなった辛さを堪えるのでなく、出来る事に目を向ける。
高齢者には、視点を変えて向き合う・・・重要と解っても、なかなか難しい。
施設の存在・・・有り難くもあり・・・
子供が居ないことは、逆に、割り切りやすい。
親子では、もっと難しい。
アラ還のわたし、70代以上の先輩の行く末をお手本としよう。