毎日カレンダーを眺めていた母。
「今日は、退院して一月(ひとつき)だ。」
「日がなで、何とか良くなってんだかのう。」
帰省介護一月が過ぎて、初めての青空!!!! ( ´∀` )
身体に入っていた余分な力が抜けて、スッカとした気分。
は、わたしだけじゃなかった。( ´∀` )
「頭何とかしに行ってくるかの。」
要するに、洗髪・伸びた髪の毛のカットと白髪染めをしたいと。
母は、20年前に「甲状腺癌」を患い、手術をしてから
美容院へ行くことを止めた。
のど元の術後で、傷口が痛んで、辛かったから、洗髪時うつぶせになる理容院に変更。
シャンプー・カット・カラーリングに加えて、「顔そり」が気に入っている。
ご主人も奥さんも、すでに後期高齢者だから、気心が知れて安心。
実は、この1か月、入浴はしても洗髪を拒否。
仕方なく、ドラッグストアで見つけたこちらを利用。
使い心地を試そうとしたけど‥‥‥わたしは、洗わずにはいられずに断念。
超高齢者になると、脂分が少ないせいか、”水のいらないシャンプー” で大丈夫だった。
便利なものの存在。緊急時に使えるなと、納得。
そして、こちらも通いなれた「かかりつけ医」にも顔を出した。
「通勤途中の子供が、親の予約を入れるから、混むんだ!」
え!実家から往復しても5分と掛からない「かかりつけ医」だ。
「わたしが、朝にちゃちゃっと行って予約してくるよ。」
「そんがんしてまで、行かんでもいいて。」
卒寿の母、この医院の開設に「転がっても行かれる」と喜んでいた。
今は、ほんの数分で行かれたこの「かかりつけ医院」へ、歩いては行くことが出来ない。(そこ、わたしに重ねてもらってもなぁ~で)ちゃちゃっと予約して出向く。
「まぁ、久しぶりですね。お体、大丈夫ですか?」
受付や、何人かの看護師さんに声をかけられ、まんざらでもない様子。
慣れ親しんでいる「かかりつけ医」での、不可思議な安心感に包まれた。
卒寿の母は、確かに地域に見守られている。