母は、物心つくころから、「お針仕事」が好きだった。
尋常高等小学校を卒業すると、「お針仕事」を習いながらの仕事に就いたようだ。
20歳前に、中卒で愛知県で就職した妹から(ミシン関係の仕事?)、待望のミシンをpresentされて、70余年!!!
ミシンと共に、生きてきた。
山奥の集落から、街中に出る際、リヤカーでミシンを運んだという!(;゚Д゚)
先日手放す決心をしたミシンは、明日、行政の粗大ごみ処分へ‥‥‥‥‥
わたしは聞いたことが無いメーカー。
母が若いころから、今に至るまで、どれだけの人たちの洋服類を作ってきたことか!
わたしや弟はもちろん、近場に済んでいた二人の姪たち。(わたしの従妹達)
わたしの娘や息子の洋服やスモック・袋類。
生活費のために、ご近所の方たちの洋服はもちろんの事、
高級用品店やブティックのお直しも手掛けていた。
わたしたちが家を出て、父が亡くなり、一人になった母を支えたのもこの「足踏みミシン」。
自分の着るものを、好みのデザイン・好みの服地で作る楽しみを満喫。
箪笥に着たのを見たことが無い洋服類を含め、ブラウス類が、30着ほど!
生活を支え、自分自身の支えになった、このミシンと生きてきたと思ったら、自分の体の一部をはぎ取られるような気持ではないかと、切なくなった。が‥‥‥‥‥切り替えは大事なこと。
気持ちいい空間を手に入れて、快適な日々を堪能したらいい。
「足踏みミシン」に、感謝のお礼を伝えて、明日見送ろう。