91歳母、夏のサポート記録(24)
母は術後、誤嚥性肺炎のため、気道に強制的に酸素を送り込まれ、血液の循環を促すことで恢復につなげている。この処置は、眠ることで患者の痛みや違和感を逃している。
腎臓機能低下で、血液の毒素を除く機械も稼働中。
お腹に溜まった便の混じった腹水を、ドレーンで排出中。
91歳という高齢で全身麻酔の後は、せん妄が生じることが多い。
母は、全身麻酔が覚めないまま、眠りを強制。
目が覚めた時、せん妄だけで済むのか?
認知機能低下が気になる。
‥‥‥その前に目覚めることが出来る?‥‥‥‥
数えるのも辛くなる母と機械を結ぶ管と電線‥‥‥スパゲッテイ症候群!
眠れない夜中に気づいた。
わたし達姉弟は、母を失う辛さから逃げたかった。
母は、わたし達の我儘を受け止めた。
最期まで戦おうとしている母に、リスペクト。
この夏、自身の身体の変化を一番わかっていた。最期まで頑張ってきて、精魂尽きたように転倒するしかなかったのかもしれない。
眠り続ける母に、また奇跡が起きないとも限らない。
ただ、快復しても、91歳の高齢では寝たきりらしい。加えて人工肛門。
認知機能障害も併発していたら、この選択は、残酷だった?
今、母の脳の中ではどんな景色が展開されているのだろうか。