92歳の母、9月のサポート記録(2)
「ばあちゃん、わたしの事解るかな?」
「そりゃ解るよ(笑)かなり喜ぶに決まっているよ。」
( ,,`・ω・´)ンンン?
「ばあちゃん、話がすくなかったね。もっとお喋りだったよね。」
先月に感じた母の真っ暗な表情は、能面のようにかたかった。
そう言えば、文句が減った。
娘がいるから、
「ここで死ぬんだかのう。」とは言わなかったが‥‥‥
前向きな言葉は出てこない。
娘が渡した和菓子をごそごそと開けようと試みたり、わたしが渡した葡萄の
パッケージを開けようとしたり、落ち着かない。
「ご飯はちゃんと食べている?」
「ここのご飯は、ま~ずいんだて!」
‥‥‥心臓が弱っている上に、高血圧で腎臓も機能低下で、塩分を制限した食事だから、
施設が悪いわけではない‥‥‥
「甘いお菓子を楽しんでね。」と娘が言うと
「食べる事しか楽しみがねえのに、差し入れてくれたお菓子も、
ちぃ~っとしかわたしてくんねえんだて。」
( ,,`・ω・´)ンンン?‥‥‥
「ばあちゃんたちは、差し入れも管理されているんだよ。」
‥‥‥食べ過ぎたり、のどに詰まらせたりしないように‥‥‥
「そっか、管理されて話し相手も居なかったら、沈んでいくばっかりだね。」
「そうは言っても、要介護4や5の人たちって、ほとんだが認知症を患っていたり
自分で食事さえできない人が大半だから。」
説明しているとわたしまで沈んでいく。
3度の同居の申し出を断ったのは母だ。
今の特養入所を希望したのも母だ。
出来ることは、全てやってきた。
トイレットペーパーやポリデントが残り少ないとの言葉を受け、数日後に
差し入れる約束をして、面会終了。
「今会わなかったら後悔するから。」と時間を作ってやってきた娘には
少々酷な母との面会となった。