乾 ルカ著‥‥‥「花ざかりを待たず」
本の説明は、高齢の父親が体調不良を訴えてからの余命宣告。
その余命時間が、どんどん短縮されていく‥‥‥
が‥‥‥わたしのイメージした内容ではなかった。
病状が急速に悪化していく父親の変化はもちろんの事だが‥‥‥
取り巻く家族の、長女の少数派としての生き方がクローズアップされていく。
マイノリティーの存在が認識されていく今の社会にあっても、
多数派にとって当たり前のこと以外を受け入れることの困難さ!
「まぁ~そうじゃねえこて!」
「また人と違ったことして!」
「親なのに、子供が何考えているかわからんて!」
今92歳になって、「特養」に入所し、心不全末期で入退院を繰り返している母から
わたしに投げかけられた冷たい言葉は、数知れない。
「オレが恥ずかしいから、結婚してくれ。」
母は、わたしの幸せではなく、世間体を重視した。
そこは、小さな集落で助け合いながら生活してきたことが根底にあるだろう。
成人したら結婚することが、常識だった時代。
わたしはなぜ結婚したのか?
常識を受け止めて結婚した訳じゃない。
彼の間近に迫った "アフリカ行き" に心惹かれた。
妊娠・出産・育児を体験したかった‥‥‥これに尽きる。
もちろん、その時は夫の人柄にも魅かれた。
子供が巣立ち、結婚した理由が消えた今、結婚が継続しているのは‥‥‥
夫の体調が思わしくないからと、離婚が面倒くさいだけ。
どうやら、わたしも少数派の一人かもしれない。
脱線してしまった‥‥‥(*´艸`*)
そろそろ、人の生き方は、それもこれもあれも有りにしてほしい。