中沢 けい 著‥‥‥「麴町二婆二娘孫一人」
世代の異なる5人の女性が共に暮らすって、姦しそう!
しかも、この女性たちみんな、亥年生まれ。
干支で性格判断も、どうかとは思うけれど、共通点があると安心も生まれる。
読み始めて、すんなりと本の中に溶け込んでいくのは‥‥‥わたしが著者と同年齢!
時代背景が同じなら、親や子供の世代も近くなるので、
溶け込む感じで読み進める。
わたしが田舎で、主人公が日本の文化や経済の情報発信地東京であっても、
同じ時間を共有してきた空気感が一緒!!!!
TVでニュースになっていたあれもこれも、一緒だ! (*´艸`*)
なんだか同世代のドラマを眺めるようにウキウキ、ハラハラ、ドキドキを
共有しながら読み進んで、どこにも様々な問題を抱えて暮らしていた人たちが居ると
なんだか、世の中が愛おしく思えてくるのだが‥‥‥争いを好む(?)輩は、
一定数存在するらしく、世の中はなかなか穏やかにはいかない。
人生模様は様々で、あれもこれもそれも有り!
ただ、戦争は庶民に選択権もないまま、人生が振り回されていく。
これだけはあってはいけないと、どれだけの人々が叫んできたことか!
終息の見えない戦争に心を痛め、また新たな火種が噴出し‥‥‥
やり場のない、切なさは、身に迫っていなくても、蓄積していく。
今、同じ時代を生きながら、人生を振り回されている人たちが居る。
全く違う環境下は、想像を絶する。
同じ時代のわたし達に、何が出来る?