胃がん手術2回で、胃は無い。
思うように食べられない・・・・10年余りたった。
もちろん好きだった日本酒も飲めない。
心臓は人口弁・・・・運動は控えなくてはならない。
ワーファリンは欠かせない。
亜急性連合性脊髄変形症とも診断された。
ビタミンB12を処方。
食べる量が少ないうえに、動きが制限され、気持ちも沈み・・・便秘だ。
施設入所で、不安は安心になる頃、筋力低下。体調悪化。
移動に歩行器が必要になった。食事は、抜くことが増えた。昼間もベッドの中。
毎晩「早くお迎えが来ないかのう~」
一晩中・・・「お迎えはまだかのう~」・・・つぶやく。
妻・・・寝たふり・・・気が滅入る。
「お迎えが来ないようなら、自分から逝くしかねえか・・・」
「残されたもん(者)の気持ち考えてくれ!」妻が応える。
施設内の一室、長い夜に繰り返される。