人生後半、遊び人

食べて飲んで、好奇心のまま動き回ることが大好き。

骸骨化

叔母夫婦の住んでいた家。
二人で築いた住処。小さな戸建てとはいえ、二人で暮らすには十分なスペース。
仏間と居間のある一階。叔母と叔父の別々の部屋。

箪笥もベッドも、ミシンもテーブルも椅子も‥‥‥‥
二人が居たことで「生きていた!」

住人が施設に移り、必要なものを取りに行く度、家の中がくすんでいった
叔母が、「もう戻ることは無い。」と覚悟を決めて、
電気・ガス・水道・電話を切った。‥‥‥殺伐!


半年ばかりの間に二人は他界。
頼まれた後片づけ‥‥‥(T_T)(T_T)(T_T)
遺品整理は、生身の身体を引き裂く作業?
これまで集め、愛用した品物を処分するのは、というから血肉がす


マイナスパワーが働くのか?
二人の後を追うように私も逝くかもしれない!わたしの心も体も、持っていかれそうに痛んだ。
〇〇子と書かれた箱に、わたしからのハガキと手紙が80通余り。
叔母から貰ったのは年賀状だけだった。
ただ、わたしの送った封書の表に叔母の字が「ありがとうね」‥‥‥頬が濡れた。
二人が他界して初めて。

業者と共に空っぽにした家は、骸骨だ。
形骸化した姿は、本当に生気を亡くした。