母、86歳。
月に一回の割合で、片道約6時間かけて泊まりでサポートに行く。
「ご苦労さん」と。認知症の症状はないと思う。
彼女から「ありがとう」は、ほとんどない。
掃除をしても、食事を作っても、草取りでも買い物でも「ありがとう」はほとんど聞かない。
「ご苦労さん」「わありいのう(わるかった?)」「情けないのう」
なぜ?「ありがとう」の一言が言えないのか不思議だった。
たどり着いた。
彼女は、我慢ばっかりの日々。わがままで、仕事をしない夫(わたしの父)に我慢して内職にいそしみ、苦労してわたしと弟を育て・・・全く報われること無く、もう疲れ果てた。そんな思いが強すぎて、「ありがとう」なんて、感謝の言葉を口にできない?!
苦労して育てたんだから、子供に何をしてもらっても、それは当然のことだから。
そう思ったら、「ご苦労さん」なんだな。
長男に老後の面倒を見てもらえると思ったからこそ我慢できたことなのに・・・かなわなかった。
そう思ったら、「ご苦労さん」を素直に受け止める気持ちになった。
と同時に、生活の行動範囲や経験値が低いと、自分で自分を不幸に追い込んでいる?!
必ずしも、間違っているとは思えないが・・・ 続