伯父が亡くなり、葬儀に参列した。
社長は伯父と同郷だった。昨年は家族でモロッコへ行ってきたと話が始まり、従姉がわたしを指差し
「この子(彼女にとってわたしは妹同然の感覚)もモロッコで暮らして居たんだよ。」と。
めんどくさい話になりそう・・・・
・・・孫娘が海外旅行で、モロッコ人男性と出会い、日本につれて来た。その子(モロッコ男性)が
いい子だったし、孫娘も好きだと言うから家の手伝い(葬儀屋)をさせながら、ゆくゆくは結婚
をさせてあげようと思っていた。ところが、突然に居なくなった。あちらの男っていうのは、い
い加減な男なんだかね。
孫娘が泣いてあんまりかわいそうだから、みんなでモロッコの男の家まで行って親に会って
きたよ。大家族だけど、それがいい人たちばっかりで、よくわからなくなった。男はどこにいる
かも解らなかった。・・・・
わたしにはわかった。
彼は、驚き と 恐怖 で逃げた。
火葬は、モロッコでは罪人の中でも罪状が重い人に課せられる。
社長は、故郷を出て、極貧の中今の会社を立ち上げここまで成功を治めた方。葬儀屋を後ろめた
く思う時代もあったが、今は違う。経済的に恵まれているのになぜ居なくなったのか理解できて
いない。
「やっぱりあちらの国の男は、いい加減なんだかねえ。」
と問われて、「そうかもしれないですね。」と答えるしかなかった。
お国の自然環境や経済状況、宗教などが異なると全く違った解釈が生じる。
何といえば良かったのか。 続