91歳母、夏のサポート記録(20)
わたしの帰宅が近づいて、なんとな~く気がかりだった。
このまま帰っていいものか?
バトルが無いまま長期滞在が終了するのは有難いが‥‥‥なんだか、後ろ髪引かれる。
「○○さんが、転倒されました。来てください。」!
母のデイサービスからの帰宅時間に、介護士さんが叫ぶ。
自宅まで十数メートルのところで、母が茫然とした顔で転んだまま。
「くらくらしたの?眩暈?」
「いや、転ばんように気を付けて歩いていたんだがの。」
「躓いたの?」
「なんかしらんども、足が転んだこて。」
虫の知らせ?だったのかな?‥‥‥驚きが無かった。想定内。
気丈というか、プライドなのか介護士の手を借りない。
若い介護士がしきりに「申し訳ありません」を繰り返す。
暑さがぶり返しているのに、母は下着を入れて長袖3枚着用。
エアコンがきついから、これくらいで丁度いいはずのエアコンが効いてなかったと。
暑かったから、具合が悪かったと言い出す。
‥‥‥今になって言ってもね‥‥‥
我慢してしまった!
‥‥‥我慢が迷惑を招くお年頃と言っているのに‥‥‥
ついでに「この靴が合わんだて。中敷きがいやなんだ。」と、わたしが購入した靴のせいにし始める。再購入を勧めてもこれでいいんだと我慢したってこと?
ひとまず落ち着いてからと、椅子を持ち出し、座ってもらう。
介護士さんに帰宅を促し、どうしたものかと‥‥‥
踏ん張るために、両足の向きを整えようとすると
「痛いて!力が入らん。」
‥‥‥(。´・ω・)ん?骨折?なら、もっと痛いんじゃない?‥‥‥
と‥‥‥いつものベテラン介護士さんと看護師さんが駆け付ける。
おそらく骨折だからと、救急搬送を依頼するも、救急車が出払って待つこと40分?
ようやく乗り込んでも、搬送先も混雑のため、待つこと数十分。
夕方4時半過ぎに転んでから、病院に搬送されたのは6時過ぎ。
7時過ぎに診察結果を聞く。
「右大腿骨転子部骨折」
高齢者の典型的な流れ‥‥‥入院手続きが終了したのは10時過ぎ。
何とも長い1日だったことか。(昨日の出来事)