人生後半、遊び人

食べて飲んで、好奇心のまま動き回ることが大好き。

91歳母の顔

病院からの緊急連絡を受けて、新たな母の主治医から病状を聞いた。

最初は整形外科(大腿骨転子部骨折)、次に外科(S状結腸憩室穿孔)、そして心臓機能の低下で今回は内科

 

夜中の息苦しさの訴えから、2回の大きな手術で体力が落ちている中、傷口付近で炎症を起こしている可能性と、血栓が飛んだ可能性が考えらること。

それに対して、抗生剤の投与と、血液を溶かす薬の投与で、とりあえず安定したと。

 

そして、超高齢で心不全を抱え、大きな手術を立て続けに二回受けた身体の消耗から考えて、万が一「心肺停止」になったときの「延命措置」のお話。

もっと具体的に、病状を聞きたいし、延命措置によるデメリットを、対面で確認したくて、主治医と会う約束を取った。

 

ダメもとで、約束前に母に ストーマケア必要物品” を届ける際に

「母に会いたい!」を伝えた。

「少々お待ちください。」の後、「本当に特別です。」と。( ´艸`)

「娘さんに、会いたがっていましたよ。」(^///^)

 

10日以上前の相談員が撮影した母は、別人だった‥‥‥

「あっ!顔が戻っている!頑張ったねぇ。」

弱弱しい、かすれた声が帰って来る。

手を握ると

「まぁ、もう思い残すことはねえのう。」

「ええっ、○○(弟の名)にも会わなきゃ。」

「こんがに、心臓が弱っていたんだのう。2回も手術するんじゃねかったて。」

「わ~かい(若い)つもりでいたけどの。」

「えっ!いくつだと思ってんの?」

「2回しないと、もう死んでいたよ。」

「死んでいても、いかったて。」

「自分での、少しでも動かんねえと、ダメだの。」

「すぐ、眠ってなっていつの間にか寝てるて。」

まだTVを見る気にもならず、かなりの衰弱。

 

それでも会えてよかった!素直に嬉しい。‥‥‥‥ごめん、毒母だなんて思っていたこと。口にしたこと無かったけど‥‥‥‥

思いがけずに母に会えたことで、ほんの少し安定したことを確認できた。

2~3分が気になりつつ、看護士に声かけられるまで、手を握って会話し続けると‥‥‥

母がすっかり疲れた様子。

必要なものを確認して、帰路につく。安堵感、大きい。