上京中の夫から電話⁈
( ,,`・ω・´)ンンン? ‥‥‥何かあった?
出かけたらそれっきり、電話をしてくることなどほぼ無い。
「今東京だけど、法事で着た礼服を送るから受け取って。
あと、なんかいるもの無い?」
(;゚Д゚)ええ~~ どうしたんだろう?
「あっ、じゃあ ”うさぎや” のあれ。」
「ああ、あれね。わかった。」
「でも売り切れているかもしれない。」
「あったら、買って一緒に送るよ。」
「わかった。お疲れ様。」
”うさぎや” のあれ‥‥‥どら焼き。( ´艸`)


映像が浮かんだのに、言葉がとっさに出てこなかった!が、
あれ、これ、それで会話が成り立つ年齢になっていた。
”うさぎや” のどら焼きは、二人が出会い、彼が根津神社の裏手に住んでいる頃
上野辺りを散策しながら、食べたどら焼き。
「ここのどら焼き、美味いんだよ。」
初めてその場で、出来立てを口にした。
「こんな美味しいどら焼き、初めて!!!!」と感動。
このどら焼きは、彼がわたしの実家にあいさつに出向いた際にも手土産になった。
両親と4人で食べた後、10個入りはまだ半分以上余っていたはず。
彼が帰った翌日に食べようと蓋を開けたら‥‥‥空っぽ?
「えっ?無いよ。全部食べたの?」
「えっ!ねえのか?」と母。
「まぁ、あんた、全部食べたんだかね。」と母。
父が完食して、知らん顔。
今にして思えば、あの頃から父のアルツハイマー型認知症は進んでいた。
大体、わたしの知る限り、父は甘いものを好まなかった。辛党!
お酒を体調不良で止めてから?なのか、認知症が進んだからなのか?
父は、お菓子を食べるようになったらしい。
34年も前の事。”うさぎや” のどら焼きが、はるか昔を連れてきた。
届いたその日が賞味期限。そこが信頼できる。
一つ頂いて、後は冷凍庫へ。ちょっと、ほっこり。( ´艸`)