このイラストは、好きだ!
イラストが好きだから、読んだ本。( ´艸`)
一見女性作家と思いきや、男性。
森沢 明夫著‥‥‥「エミリの小さな包丁」
生きていたら、失敗は付きまとう。若ければ若いほど、失敗だらけ。
自覚するしないはさておき、結末を想像できるはずが、経験しなくてはわからないことだらけ。特に恋愛は、相手が変わる度に、初体験。( ´艸`)
そして、逃げることも大切で、受け流す感覚も必要となる。
基準は自分、と納得するには、それなりの時間と環境も必要だなぁと。
そこに、「武器」が存在したら、怖い感情も薄れていくだろう。
傷心の主人公が、
「わたしには、武器がある。」と、力強く前に進んでいくまでの過程が、何とも嬉しい。こんな主人公だから、こんな素敵な祖父がいて、その後ろに祖母がいて‥‥
だから取り巻くご近所さん達は‥‥‥類は友を呼ぶんだろう。
逃げて滞在した祖父の家で身につけた、包丁さばきや包丁研ぎと調理の面白さ。
いわくつきの「小さな包丁」を武器にした主人公に、密かにエールを送るわたし。家庭環境での小さな誤解の蓄積も、この「武器」が、人生をやさしく変える。
ちょっと、泣けてしまった!( ´艸`)
「世界(世間)は変えられなくても、気分は変えられる」
作品中の作家、鉄平さんの言葉が、優しい。
周りの意見に振り回されなくていいと気づく大切さ。
メンタル維持に不可欠!
ところで、ここまで生きてきたわたしの「武器」は、なんだろう?
あっ!美味しいものの力は、侮れない!