人生後半、遊び人

食べて飲んで、好奇心のまま動き回ることが大好き。

著者に感謝しつつ

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樋口 恵子著‥‥‥「老いの福袋」

あっぱれ!ころばぬ先の知恵88

 

著者の経験からの活躍のお陰で、91歳の母を最小限でサポートできている。

わたしだけでなく、この20年で多くの介護にかかわった家族が救われてきた。

介護保険制度を創設に導き奔走された。

まだまだ改善の余地はあるし、問題点多く抱えているのは事実でも、

「助けて!」と、駆け込み、相談に乗って頂ける場所がある。

 

2月は「助けて下さい。」と、声を上げて救われた。

 

もう有難い事この上ない。

そして記されたこの本。

転ばぬ先の知恵とやらを拝見したい。

あからさまに自身の「老い」をさらけ出して、次世代へ教訓を与えてくれている。

 

母親を「特養」に預けた同級生が

「わたし、母親の下の世話をしていないんだよね。」

と、罪悪感を訴えた。

介護保険制度が出来て20年経っても、わたし世代は、

”娘が親の面倒を看なければならない" に囚われている。

 

今、介護の現場の方から

「わたし達は、これを仕事にしてお金を頂いています。」

「時間交代で、仕事と割り切って関われます。」

「ご家族は、24時間体制で、逃げ場がありません。」

と、言葉を頂いた。

 

罪悪感など抱くこと無く、行政に頼ろうと思う。

わたし達娘は、親を介護するために産まれてきて、生きているわけじゃない。

91歳の母からは、

「老後の面倒を看てもらうために、子供を産んだ。」

とは言われた。

「子供に面倒かけたくない。」

とも言われた。

ならば、行政を頼り、最小限のサポートはベスト!

 

この先、戦後生まれの団塊の世代が、どんな生き様を見せて下さるか?

次に続くアラ還世代は、しっかりと受け止めたい。