下村 敦史 著‥‥‥「ヴィクトリアン・ホテル」
あらたな気になる作家さんとの出会い⁈
非日常を提供してくれるホテル。
旅に興味を持ち、宿泊施設に興味を持ち、旅行業界に魅かれた。
実際の旅行業界は‥‥‥なかなか、自分が描いた世界とはかけ離れていたが‥‥‥
接客が好きだった。
親戚の家を泊まり歩いていた子供時代や、ユースホステルを楽しんだ時代。
旅行業界に入って、添乗員部屋(ベッドが部屋の8割!)の存在を知ったり、
ピンキリのホテルを体験したり、並行して、登山も趣味でテントや山小屋も知っている。
企画する立場になったとき、シティホテルやリゾートホテルも体験した。
結婚後は、アフリカのテントのようなホテルも味わった。
老舗旅館の行き届いたおもてなしも、老舗ホテルのドアマンの気配りも
想い出と共に、心に残っている。
今は、ほどほどの距離間の中、求めたら答えて頂ける感じが好き。
と‥‥‥ホテルでの歴史の中に刻み込まれていった大勢の方々の物語。
時空を行ったり来たりする感覚の中、一部を切り取ると不愉快な人物も、全体を眺めることで、別人の顔が見えてくる。
誰もが、今見えている姿だけじゃないことに改めて気づかせてくれる。
摩訶不思議な感覚になった。