リー・アンダーツ著‥‥‥「母がゼロになるまで」
介護ではなく手助けをした2年間のはなし
他人事ではないお話は、読むことで共感出来て、楽になれる。
これは、壮絶だった!
初めてのタイプの母親がそこにいた。
愛情故に、自覚がないまま子供を追い込んでいくとか、理想の人物に仕立て上げるとかの前に、母親本人に問題があって、成人した子供を引きづり込んでいく。
その母親のサポートなり、介護が必要になって‥‥‥という想像が違った。
母親が、発達障害者。
「発達障害」と一言に行っても、千差万別。
特に、線引きが書き換えられることで、”グレーゾーン” が増減する。
本人に悪気は無い。
一般に出来るはずと思われることが、出来ないことが、障害ではなくずぼらな性格と
勘違いされやすい。
子供を授かっても、普通に子育てが出来ないとか、日常生活が出来ないが前提の母親と生活していたら、子供はどうなるのか?
何とか成人して、母親と離れても、母親は老後を委ねてくる。
母親がずぼらとかだらしないとか、その程度の捉え方が、実は「発達障害」と知る。
生活費のほとんだが家族や親戚、友人知人、果ては見ず知らずの人にまで
無心したお金だった。
そこも辛いし、母親がどんどん老化する中、お金の管理や借金、食事や体調管理に振り回されていく娘のしんどさは、想像を絶する。
彼女は、声を上げ、活字にしたことで表面化したけれど、
同様な状況下で苦しんでいる方、
もっと悲惨な現状を抱えた方が、いるに違いないと思えてくる。
声に出して、現状を伝えて、助けを求めて!!!!!!!
「オルタナティブ福祉」‥‥‥‥初めて知った。
広がっていくことを願いながら、わたしに出来る事探したい。