江國 香織 著‥‥‥‥
「シェニール織とか黄肉のメロンとか」
わたしの生きてきた時代の香りがプンプンして、でもそこは田舎暮らしのわたしと
都会暮らしの作者の違いがあり、
あの頃の憧れの都会生活を描き出して、楽しかった。
中身は、早々楽しいわけじゃない。
主人公を中心とした女性がメイン。
同世代の全く異なる性格の女性の心の内が、共感を呼ぶ。
同性で、世代が異なると、こうなのかと驚きと共に納得する。
何気ない日常が、個々の性格や環境の違いですれ違ったり、交差したり‥‥‥‥
ミステリー小説のようなドキドキワクワク、ハラハラは無いけれど、
時々読みたくなる、流れるような物語が、心地よかった。
人って、時代が移り変わっても、変わらないものがあるんだなと、
最後は納得する。
とにかく疲れている時は、ミステリー小説。
ゆったりと寛ぎたいときも、ミステリー小説。
疲れから解放されつつあるとき、別のジャンルが、やって来る。
どうやら、心身が整いつつある予感‥‥‥(*´艸`*)