二人のブロガーさんがアップされていた本。
しかも先日読んだ「本を守ろうとする猫の話」の著者と解れば、
手に取らずにいられない。
子供の頃からの好奇心は「宗教」に及んだことがある。
足げく教会に通い、讃美歌を歌ったこともある。
また別の宗教の勉強会とやらにも、いくつか参加した。
なんとも‥‥‥情けない事に、どれも信じることが出来なかった。
ただ、歴史ある建造物や神社を覆うような大木、人間の命を何十倍も生きた「もの」
への畏敬の念は感じずにはいられなかった。
夏川 草介 著‥‥「始まりの木」
物語の後半で老僧が「神や仏を信じるかどうかなく、感じるかどうかだ。」
らしき言葉を口にした時、とにかく腑に落ちた。
そう!トイレの神様っていう歌が流行ったことがあった。
台所にも神様が居ると聞いたことがあるし、
「神様がみているんだぞ。」と、幼いころに母に戒められたこともある。
自然の中にそれを感じていた。
こどものころ、母の実家の田舎で神社やお寺で遊びまわり、林の中で虫取りや川での水遊びの中で、感じた「畏怖」が蘇って来る。
森林や海や川に神様を感じていた気がする。
主人公の教えを導く「准教授」が、初めて就職した時の上司ともダブり‥‥‥
口が悪いし、一言足りないよなと思いながら、人間としての魅力に魅かれて、
その教えを受け取ってきたことまで思い出した。
「民俗学」なる学問の存在、耳にしたことはあっても、実用性が無い気がしていた。
とんでもない!小中学生の必須科目にしたら、老僧の言う今の社会。
「精神的極貧状態」から脱出できるが来る気がする。
‥‥‥神を感じながら日々を送ることで、少しは穏やかになれそう‥‥‥(*´艸`*)