言わなくても解るだろう。
真面目なら、頑張れば、我慢すれば思い描く幸せが手に入ると母は、思っていたようだ。
人様に嫌われないように、世間に笑われないように生きることを良しとした。
そのしあわせ、戦前の男尊女卑がまかり通り、家族制度が全て、地域のつながりの中が全てならいくらかはかなっていたかもしれない。それでも、80年以上生きた今、あふれる情報社会の中で、ここまで取り残されようとは・・・。
真面目に頑張ろうが、我慢しようが、報われないことはいくらでもあると気づかなかった?
なんとなく生きていても、それなりの生活を送る人がいることだって見てきたはず。
真面目に頑張って手に入れたしあわせが満足度も大きいだろうが、自然災害などの災いがいつどこで自身に降りかかってくるかわからないことも、体験しているのに。
謙虚が美徳とばかりに、過剰に自分を卑下し、逆に見下されている。否定してもらえると信じていること自体が滑稽になっている。
いい人。 いい妻、いい母親・・・母が思う”いい”を演じ続けた。
お疲れ様。
思い通りにならなくて、怒りは爆発し、恨みは降り積もって根雪?
凍り付いてしまった。
あれもこれもと手を差し伸べても、娘のわたしですらもう溶かすことは出来ない。 続