母86歳。
一人で暮らし、身の回りの最小限のことをこなしている。
それだけでも大したものだと思っている。
ただ、この数年の間に、確実に味覚も聴覚も視覚も理解力も衰えている。
衰えに加えて、感情の起伏が激しくなった。
気力で(?)と言うよりも、意地で保とうとしている。
わたしが手を差し伸べることが多くなったことを、かなり大きく捉えているのかもしれない。
自分を必要としなくなった娘に頼らざる得ないことに違和感もあるだろう。
存在価値がなくなったとを嘆いた。
誰の役にも立たないと。
個々の存在価値って、みんなそんなに大きいものかな?
ただ、人間に生まれた幸運を満喫するだけで充分じゃないかと思うのだが。
誰かの役に立っていた時を超えて、誰かのお世話になるって、順番だから。
手を差し伸べてくれた人が、心を豊かにしていると思う。
あ~母には通じないか?
それでも、ほっとけない。