お酒をこよなく愛するわたしにとって、
読まなければならない本と確信して手に取った。
なにも、毎日昼からお酒を頂いているわけじゃない。
「アル中予備軍」かもしれないが(多分そう!)まだ「アル中」じゃない。
特別な「ランチ」には、「ランチ」を盛り上げて幸せ感を倍増させてくれるお供は必要で、決して酔うためでなく、「ランチ」も「お酒」も美味しく頂くため。
還暦過ぎたら、あと何回の楽しい美味しい時間を享受できるか?
「ランチ」も、重要!‥‥( ´艸`)‥‥‥
原田ひ香著‥‥‥「ランチ酒」
もうひたすら美味しい。読んでいて、こんなに美味しい本は初めて。
食べ物の感想表現がことのほか豊かなので、
わたしの脳は、
今まさにわたしが受け取って感じた美味しさを口にしていると勘違いしていく。
わたしにとって、多すぎる~~と感じた量は、なんと!!!!
満腹感すら感じる。重たくて、読み進められないなぁ~~~と。
が‥‥‥食べているだけじゃない。
主人公の人間模様や、人生における失敗ごとがちりばめられて、
そこそこ消化のお手伝いをしてくれる。
彼女の人柄ゆえに、結婚は離婚に。
それでも、支える仲間や出会いの展開が、ほっこり。
美味しいものの力は偉大。美味しい酒の力も偉大。
美味しい時間を作っていたら、なんとか人生を乗り切れそう。
それ、わたしがこれまで生きて学んだことだなぁと、ほくそ笑んだ。