( ,,`・ω・´)ンンン? 内館牧子著‥‥‥「すぐ 死ぬんだから」
母の口癖だ。で、だから何だろう?
どうでもいいってことか?
「すぐ死ぬんだから」と言いながら、91歳の母は、気丈だ。
やたらとプライドが高い。
まず、身の回りを小奇麗にする。出かける際の身じまいをきちんとする。
週一のデイサービスでは、1カ月間の洋服を絶対にかぶらせない。
コーディネートは、完璧を目指す。
母にとって、第三者の目からどう映るかが、大問題。
91歳の着てきた洋服を、いちいち覚えている人はいない、と思う。
しかも、そこはデイサービスで、利用者の半分以上が認知機能に問題あり。
母はさておき、本の内容は‥‥‥‥
高齢者になって、ジタバタとアンチエイジングに励む方あり、あるがままを受け止めてかどうか‥‥‥周囲の色に同化するように、老人のこうあるべき姿に急降下する方あり。
どちらを選ぶか選択の自由があるのに、周囲の目を一番に、91歳のわたしの母の正反対を選ぶ方とか、選べなくなっていく方とか‥‥‥‥
60年余り生きてきて、いろんな生き様を眺めつつ思うのは、
正解がない! ひとりひとりが正解。
後悔があっても、正解かな?と。
どれもありだと思うから。
すぐじゃなくても、いつか死ぬ。
メメントモリを意識して、自分に素直に、自分に優しくその時を迎えたい。