人生後半、遊び人

食べて飲んで、好奇心のまま動き回ることが大好き。

「生かされているのは、おれだけだかの?」

92歳の母の入院中の面会時、

「生かされているのは、おれだけだかの?」

 

( ,,`・ω・´)ンンン? 何のことかとっさに気付かないわたし。

面会で入室時、母の隣の患者さんが、ベッドのまま移動中だった。

‥‥‥どうしたんだろう?‥‥‥急変⁈

 

すると母が

「隣のベッドには、赤い印が付いていたて。」

( ,,`・ω・´)ンンン?

賑やかに感じた土日の病室は、

高齢患者の聴覚に合わせた家族の声の大きさによるもの。

決して、和やかとは言い難い。

 

母との間には、わずかなスペースとカーテンがあるが、

ご挨拶をしようと顔を出しても、母の隣の方は常に眠っていた。

土色の肌が、妙に気になってはいた。

 

もしかしたら、かなりの重篤患者さん

母も重篤で入院したのだし‥‥‥( ,,`・ω・´)ンンン?赤い印?

 

「今度こそ最期だかと思ったて。」‥‥‥‥母、毎回言っている‥‥‥‥

お隣の患者さんの様子だけではなく、正面や斜め向かいの方の様子まで把握して、

自分の病状を図っているかのような母。

 

母の兄弟姉妹は、7人。3番めの母が残った。

親しかったご近所さん、全て逝かれた。仲の良かった同級生や友人もほぼ他界。

動けない事で、眠れない時は‥‥‥‥そして出た言葉が、

「生かされているのは、おれだけだかの?」

 

多分4歳年上の友人の所在が気がかりなのだろう。

 

子供がいない上にご主人も早くに亡くされて、親戚縁者とも疎遠。

足腰だけでなく、眼も見えずらくなり、何度かわたしが母の様子の連絡に

足を運んでいるうちに、不在になった。

留守がちなご近所に伺っても、不明。

う~~ん、お互いを気にしていただけに、会わせてあげることが出来るだろうか?