突然の訃報に、愕然!
この地に来たばかりで、1歳の息子が高熱!
「診療所なら朝の7時から診てくれるよ。」
息子を毛布に包んで早々に飛び込んだ。
「こんな熱出している子に、毛布は可哀そうでしょ!」とお叱りを受けながらも、
丁寧な説明と共に、診察し、処方箋を出し‥‥‥安心した日を思い出す。
午前中診療し、夕方は16時からの診療‥‥‥とはいえ、混雑時は
16時前から診て下さる。
午前と午後の診察時間の間は、訪問診療。
緊急なら、夜中にも駆けつける。
一番の感動は、息子が保育園児の頃に、風邪が流行して点滴入院となった。
畳の大広間に、5人の同じクラスの園児が一緒に枕を並べて、点滴。
夜は、それぞれ母親が添い寝。
辛いときに、仲間や親が側に居て、精神的にかなりの効果を感じた。
子供たちがお互いに、
「大丈夫?」
「がんばろう!」
は、親たちも励まされた。
こんな診療所ある?
ドラマに出てくるような医師が、この小さな村を支えている!
娘もわたしもお世話になった。(夫は?)
村の、校医も兼ねていらっしゃったので、暫くご無沙汰していると
「おっ!大きくなったな。」
と、成長もご存じ。
毎年夏に我が家に滞在していた母も来院している。
保険証を確認しながら、
「僕も新潟の生まれでね、今の亀田市。亀田の ”サラダホープ” で育ったもんだよ。」
この時、同郷と知ってますます親近感がわいた。
子供の成長を一緒に見守って頂いた存在。
わたしは2~3年に1回くらい、体調が悪いときに見て頂いていた。
我が家から徒歩で10分足らず。
ご高齢で、腰が曲がった様子が痛々しかったけれど、
まだまだご活躍と、勝手に願いっていた。
‥‥‥‥村全体が、悲しみに包まれて‥‥‥‥
”心からご冥福をお祈り申し上げます”