人生後半、遊び人

食べて飲んで、好奇心のまま動き回ることが大好き。

大切な人の死

生死は背中合わせのつもりでも、「死」異世界だった。
老夫婦として俯瞰していた妻のほうは、わたしの叔母。
三年前から体調を崩し始めて、わたしのサポートが始まった。
「私が死んだら・・・」
命に直接かかわるのかな?という手術に臨むときから、
「もう82歳になっているからさ。」
と言いながら、手持ちの不動産の処分から始まり、
お仏壇の処分、家の中の片づけ、遺骨の処分、叔母が考え付く

「私が死んだら・・・」の後のお願いを、聞き続けてきた。

・・・いや、まだ早いでしょ・・・思っていた。

サポートが始まって、2年目!
末期の大腸がん発覚!!で、叔母の言葉が真実味をおびた。
「年単位での生存は難しいです。」医師の言葉。
9か月経過しても、血液検査の数値が安定。
・・・このまま、2~3年大丈夫なんじゃない?・・・と楽観。

大丈夫ではなかった。度重なる痛みが激化して、逝ってしまった。
常々叔母が口にしていたお願いを実行に移す度、叔母の死が実感できた。

ただ、残された叔父。
いくつかの病魔に苛まれ、自分で動けず、判断も怪しくなった叔父は・・・
大切な人の死が、全く受け入れられず、苦しんでいる。